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双子ママ研究者の研究・育児日誌

文系の女性研究者(特別研究員PD)のブログです。 出産して双子の女の子のママになりました♡育児と研究の両立に奮闘するなかで思ったことを書いていきます。

学振制度を利用しての妊娠・出産

この時期になると研究者たちが、ある書類を書くためにバタバタ、そわそわ。


そう、4月といえば、日本学術振興会の特別研究員への申請書類を書いている時期ですね。


学振に「当たる」と、大学院生をしながら給与や研究費(科研費)がもらえたり、大学院を出た後も、身分を保証されながら給与や研究費がもらえます。博士号を取得したら月々約36万円がもらえるので、任期がある研究者にとっては、かなりありがたい制度です。科研費も私は直接経費で年間100万円以上いただいているので、研究活動を安心してたっぷりと行うことができています。特に、採用のバリエーションが少ない文系研究者にとっては、貴重な職なのではないでしょうか。


この学振制度、「子どもがほしい!」と思っている研究者には、さらにありがたい制度なのではないか、と思っています。


妊娠・出産を考えていらっしゃる研究者の方々なら重々に承知のことかと思いますが、研究者が妊娠・出産を経て復帰することは、なかなか難しいことです。なんせ、「自転車操業」ですから。走り続けないと倒れてしまう、消えてしまう。論文を1本学会誌にのせるのも、執筆、審査、校正などなどしてたら、あっという間に1年なんてたってしまいますよね。そんな研究者が妊娠・出産・育児の期間、動きを完全に止めてしまうと、駆け出しの研究者にとって致命傷にだってなりかねないのです。妊娠・出産中(後)に任期が切れ、妊娠・出産・育児のため業績が出せず、次の職が決まらず…(以下省略)。


こんな研究者業界で、いつどのタイミングで出産すればいいの…と思っていました。当時、まだ大学院生で学振DCだったころのことです。同じく学振DCの友人Aが、妊娠・出産したのです。学振には出産・育児における研究中断制度があります。研究中断中、給与はでないのですが、特別研究員の研究専念義務は免除され、さらに休んだ期間分だけ学振の任期を延長することができます。また、ゆるやかに研究再開するための、研究再開準備支援の制度もあります(くわしくは、学振HPへ)。友人Aは、学振のその制度を使って、産後順調に研究復帰していました。


これだ!と思いましたね。他にもいろんな方法はあるのでしょうが、私にとって学振制度を利用するという方法は非常に現実的に感じられました。当時すでに学振DCでしたので、その時から急いで、結婚、妊娠する、というのは考え難かったです。そこで、「学振PDをとったら子どもを産みたい!」と強く思うようになりました。そして、その後、運よく学振PDに当たりましたので、結婚して、妊娠して、出産したわけです。


もちろん妊娠は決して計画通りにいくようなものではないのですが。。。でも、学振中に妊娠期間を過ごすことは、個人的にはとーーーーーってもおススメです。身体的な拘束力が極端に少ないので、自分の体調と相談しながら、細く長く、出産まで研究を続けることができます。妊娠前のようにバリバリ研究するというのは無理ですが、それでも妊娠経過、胎児の成長を第一に考えつつも、業績をある程度出すことができます。こうして大きなブランクが発生することを回避できます。そのあたりはまた次の機会にでも詳しくかけたらいいなと思います。