双子ママ研究者の研究・育児日誌

文系の女性研究者(特別研究員PD)のブログです。 出産して双子の女の子のママになりました♡育児と研究の両立に奮闘するなかで思ったことを書いていきます。

夏休みになりました

久しぶりの投稿になりました。

 

4月から大学に着任しました。毎日があわただしくて目が回りそうです。着任前から、大学教員としての生活リズムと子どもたちとの生活、自分の研究のバランスが取れるかどうかがすごく心配でした。

 

授業や会議でどうしても保育園のお迎えに間に合わない日は、義両親にお迎えをお願いし、協力を得ながら日々を送っています。このサポートなしで生活していく方法の想像ができません。夫は帰りが遅いので、保育園のお迎えには間に合わないからです。そういう形で会社が当たり前のように回っているのです。

 

前期期間中は自分の研究はほとんどできませんでした。講義経験に乏しく、講義も演習もはじめから準備しないといけないし、新しい大学の学生に私の授業が通用するのかが相当不安でした。自分だったらどんな授業がうれしいか、どんな学生さんのニーズがあるかをいろいろと考える毎日でした。教員として、はじめての学生指導も経験しました。特に指導教員となることのプレッシャーはすごくて、本当に私でいいのだろうか、学生さんに適切なものを提供しなくては、と不安が今もいっぱいです。また、研究室にはいろいろな問題や不満があって、教員として何ができるのか、今後も課題はいっぱいです。でも、人が優しいことと好きな研究をこれからも続けられそうなところに感謝でいっぱいです。

 

夏休みに入り、自分の研究を大急ぎで進めています。夏「休み」という名の研究期間です。フィールドワークや国際学会の準備、書評会発表、論文寄与、自著の書評への応答、翻訳、研究会発表、後期の授業準備。。。後期には学会シンポジウムもあるし準備しないと。もちろん、レポート採点(祭典!)もあるし、やることがたくさんたまってしまって、どうやればもっとうまく立ち回っていけるのかがわかりません。依頼を断るのも、まだ若手であることや、大学のことを考えるとなかなかできないと思ってしまいます(うれしい悲鳴とも言えますが、今回は依頼系がすごく多く、そのためスケジュールが圧迫されてしまったのです)。でも、今後は優先順位を決めて少しブレーキをふまないと、、、と自分のスケジュールを見て反省中です。研究が本当に好きで、だからいろいろやりたくなってしまうけれど、今後は対外的にもやっていくことが増えるということを前提にしながらバランスをうまく取らないといけないなと思っているところです。

 

そんな生活のなか、子どもたちのイヤイヤにすっごくイライラしてしまうこともあり、自分のストレスもうまく解消していかないとと思います。でも、最近いろいろ話せるようになって、会話がどんどん弾んで、すっごく楽しいし子どもがますますかわいいです。この気持ちを大切にしながら、その気持ちをどこかに持っていかれるような働き方だけは絶対にしたくないなと深く思います。

 

大学教員に女性はとても少ないです。所属研究科では、不自然なくらい女性の割合が低くて、もちろん年齢の高い男性ばかりで、はじめて教授会に出席したときにはその空気に圧倒されました。当事者が声を上げないと気付かれにくい問題ってたくさんあると思います。私の場合、裁量労働制をフル活用してリズムを作り、なんとかやっている感じはありますが、これがすべての人に通用するとは思えません。私はやっぱり子どもを産みたいと思っていて、その場合、そのケアの主体になるような人がもっと不安を抱えないような場所の実現について、長い目で考えていきたいです。