双子ママ研究者の研究・育児日誌

文系の女性研究者(特別研究員PD)のブログです。 出産して双子の女の子のママになりました♡育児と研究の両立に奮闘するなかで思ったことを書いていきます。

今年・今後の抱負

あけましておめでとうございます。

 

2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

本日から3月末までの3ヶ月限定で学振RPDになります。ありがたいことに4月からの職に内定をいただいています。自宅から通える場所での就職でテニュア付きポストです。恐ろしいほどの運の良さだったと思います。少しでも何かが異なったり、タイミングがずれたりしたら、今の結果にはならなかったと思います。感謝しかありません。

 

私はこれまで、今の現状や制度内で、どうしたら妊娠・出産・育児というライフイベントを実現しながらも女性研究者が研究し続けることができるのか模索してきました。そのために必死でした。もちろんいいこともたくさんありましたが、辛かったこと、苦しかったこと、理不尽だと思ったことはいっぱいあります。自分なりの方法でライフイベントと研究を両立し、結果として、これからも研究を続けられるであろう職をいただくことができました。一つのロールモデルになることができたのかな、とは思います。

 

でも一方、これから子どもを持ちたいと思っている研究者のなかには、私のやり方は「研究も育児もどんどんやる!!」というスタイルだったので、息がつまられる方もいらっしゃると思います。実際、私はこの実践において、何度も何度も息がつまっています。そもそも、なんでこんなにサバイバル方法を何年も前から考えて、下準備して、出産に望まないといけなかったのか、それ自体も問題だと思います。これはライフイベント、女性研究者だけに限ったことではなく、研究者業界全体(就職事情)にも関連することだと思います。とはいえ、子持ち女性研究者のあり方が私の中では大きな課題ですので、私としてはまずはそこを考えたいです。

 

私は見かけ上、出産後もある程度業績を出していますが、実際その業績のほとんどは、出産前、さらに言えば妊娠前の貯金を小出しにしている感じのものです。妊娠後、出産後、そして、今も研究スピードは妊娠前に比べて泣けてくるくらい微々たるものです。研究調査もなかなか都合がつかないし、研究者として必要な知識的な勉強は全然できていません。。。研究会に参加することさえ自由にはできない。研究者としては、焦るばかり。来年度からは研究室や学生への責任も生まれるので、さらに気を引きしめるべきだと思います。その中で、教員として自身の研究成果も出す必要があるでしょう。研究業界で子どもを持ちたくても持てないという考えが生まれるのは当然だと思っています。

 

これからは現状の足りないことをどんどん見つめて、次の世代にはこんな息がつまるようなことが起こらないように、その一助になれるようなあり方を見つけていければと思います。これから職につき、息がもっとつまりはじめるかもしれませんが、少しずつ何か変えることに貢献できるような研究者・教員になれたらいいなと思います。